2010年07月03日
レトロなアイナメ研究3 アイナメの成長
北海道で釣れるアブラコ・アイナメは大体30cmから50cm後半が多いように思えます。
まれに、「60cmアップが釣れたらしいよ」という情報もありますが、少ないですね。
アイナメはいったいどれくらいの成長具合なのか? 気になりますよねw
そこで、今回は、成長に関する文献の紹介です。
仙台湾におけるアイナメの年齢と成長です
書いてある内容ですが・・・
1984年3月~1985年11月までの期間に個体採集しています。
採集方法は底引き網で、生きているうちに形態測定し、その後ホルマリンで固定しています。
年齢査定には耳石を使用しています。
耳石の中の不透明帯は年に一回7~8月に形成されるので年齢査定に使用できる。
耳石から、体重、体長の予測式が導かれた(補正込み)。
北に行くほど、大きい傾向がある。
単位:mm
おおよそですが、1年で10cmっていうところでしょうか・・・
50cmアップとなると6年以上の個体であると言うことになります。下手したらそれ以上・・・・
それだけ生き抜いてきている個体ですから、なかなか釣らせてもらえないでしょうね。

「俺は5kgくらいかなw」
まれに、「60cmアップが釣れたらしいよ」という情報もありますが、少ないですね。
アイナメはいったいどれくらいの成長具合なのか? 気になりますよねw
そこで、今回は、成長に関する文献の紹介です。
仙台湾におけるアイナメの年齢と成長です
書いてある内容ですが・・・
1984年3月~1985年11月までの期間に個体採集しています。
採集方法は底引き網で、生きているうちに形態測定し、その後ホルマリンで固定しています。
年齢査定には耳石を使用しています。
耳石の中の不透明帯は年に一回7~8月に形成されるので年齢査定に使用できる。
耳石から、体重、体長の予測式が導かれた(補正込み)。
北に行くほど、大きい傾向がある。
年齢 | 陸奥湾 | 仙台湾 | 福島沖 | 三河伊勢湾 |
1 | 110~130 | 128 | 115~165 | 157 |
2 | 170~210 | 218 | 185~240 | 157~223 |
3 | 240~290 | 277 | 240~285 | 233~262 |
4 | 300~380 | 315 | 275< | 262~290 |
5 | - | 340 | - | 290< |
おおよそですが、1年で10cmっていうところでしょうか・・・
50cmアップとなると6年以上の個体であると言うことになります。下手したらそれ以上・・・・
それだけ生き抜いてきている個体ですから、なかなか釣らせてもらえないでしょうね。

「俺は5kgくらいかなw」
2010年07月02日
レトロなアイナメ研究2 住み場
レトロなアイナメ研究1の続きです
分類はなんとなくわかったところで、アイナメの住み場等の文献を紹介します
アイナメ科魚類の生態 : I.クジメとアイナメのすみ場と行動です
書いてあること
宮城県の小竹浜弁天島周辺での調査
クジメは2~30mくらい離れた場所に放流しても、元の場所に戻ってくる個体が多かった
クジメは、紅藻帯に多く見られた。
アイナメは、岩の上面・下面に多かった。また、成長によって、その傾向が強くなる。
クジメ・アイナメの行動範囲は1~14㎡で100日にわたり観察された個体もいた。
クジメ・アイナメともに追いかけ行動がみられた。同じ岩の下にいても他の魚は追いかけなかった。
雄が孵化するまで守卵している。
クジメとアイナメは住み分けしている。それは現象的で、その裏には食物や空間をめぐる問題かもしれない。
一部の魚には、縄張りがある。縄張りには2種類あり、1つめは餌場と隠れ家確保の為、もう一つは、産卵期に雄魚が守卵の為にみせるもの。アイナメの産卵場所は観察区域外であった。
クジメよりアイナメの方が行動範囲が大きい(クジメ:アイナメ=1:6)
磯魚群集の生態 金本 自由生
磯に住む魚の生態について書かれています。
アイナメをピックアップしてみると・・
アイナメ・クジメは中・底層に住んでいる。
アイナメ(小)は、中・底層・岩の凸部の上面、凹部の上面、岩の下、藻の上に多い
アイナメ(大)は、岩の凸部の上面、岩の下部、岩の凹部の上面に見られている
アイナメ(大)の出現回数は少ないですね。
まとめると、何かしらの構造物の上面か下、もしくは海草類の付近にいることが多いみたいですね。
防波堤も一種のすみ場と考えると、えぐれている下等が居心地が良さそうですし、昆布等の海藻の下も良さそうですね。
実際、防波堤で釣れるのは、昆布の下やえぐれているところ、ケーソンの継ぎ目等ですから、研究結果と合致しています。
なんとなく、根魚の習性は分かりますが、色々調べてみるとおもしろいし、考えが裏付けされると自信がもてますね。(ちなみに私は水産関係じゃないです すいません)
分類はなんとなくわかったところで、アイナメの住み場等の文献を紹介します
アイナメ科魚類の生態 : I.クジメとアイナメのすみ場と行動です
書いてあること
宮城県の小竹浜弁天島周辺での調査
クジメは2~30mくらい離れた場所に放流しても、元の場所に戻ってくる個体が多かった
クジメは、紅藻帯に多く見られた。
アイナメは、岩の上面・下面に多かった。また、成長によって、その傾向が強くなる。
クジメ・アイナメの行動範囲は1~14㎡で100日にわたり観察された個体もいた。
クジメ・アイナメともに追いかけ行動がみられた。同じ岩の下にいても他の魚は追いかけなかった。
雄が孵化するまで守卵している。
クジメとアイナメは住み分けしている。それは現象的で、その裏には食物や空間をめぐる問題かもしれない。
一部の魚には、縄張りがある。縄張りには2種類あり、1つめは餌場と隠れ家確保の為、もう一つは、産卵期に雄魚が守卵の為にみせるもの。アイナメの産卵場所は観察区域外であった。
クジメよりアイナメの方が行動範囲が大きい(クジメ:アイナメ=1:6)
磯魚群集の生態 金本 自由生
磯に住む魚の生態について書かれています。
アイナメをピックアップしてみると・・
アイナメ・クジメは中・底層に住んでいる。
アイナメ(小)は、中・底層・岩の凸部の上面、凹部の上面、岩の下、藻の上に多い
アイナメ(大)は、岩の凸部の上面、岩の下部、岩の凹部の上面に見られている
アイナメ(大)の出現回数は少ないですね。
まとめると、何かしらの構造物の上面か下、もしくは海草類の付近にいることが多いみたいですね。
防波堤も一種のすみ場と考えると、えぐれている下等が居心地が良さそうですし、昆布等の海藻の下も良さそうですね。
実際、防波堤で釣れるのは、昆布の下やえぐれているところ、ケーソンの継ぎ目等ですから、研究結果と合致しています。
なんとなく、根魚の習性は分かりますが、色々調べてみるとおもしろいし、考えが裏付けされると自信がもてますね。(ちなみに私は水産関係じゃないです すいません)
